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第二回目の授業では、まず英語の種類を教えたい。分類法に基づいていくつかの英語がある。

習得方法・ 使用形式 (伝統的 区分)

英語がどのような方法で習得されたか、また現在使用されているかによって次の3つの分類がある。

母語としての英語(ENL = English as a native language) であり、英語を母語とする話者の英語である。

第2言語としての英語 (ESL = English as a second language) であり、学校や公的な場面で英語が使われている社会である。英語の非母語話者が学ぶ英語である。

外国語としての英語 (EFL = English as a foreign language)であり、普通の場面では使われないが、学校で教科として学ぶ英語である。

世界の諸英語 (World Englishes) 

World Englishes とは世界に広がる様々な英語をその地理的・歴史的な分布によって分類したものである。インドの有名な言語学者 Kachru によって提唱された。

内円圏の英語 (the Inner circle)は、 英語圏の国々(イギリス、アメリカ、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージランド)で使われている英語である。 ENLに相当する。約3.2〜3.8億人である。母語話者の英語として現在は往々にして学習者の目標の言語とされる。

外円圏の英語 (the Outer circle) 英語を公用語・通用語などにしている 国々(インド、ナイジェリア、フィジー など50以上の国・地域)で使われている英語である。多くの国はアメリカやイギリスの植民地であった国が多い。 ESLに相当する。(3〜5億人)

拡大円圏の英語 (the Expanding circle) は日常生活の場面では使われないが、学校で教科として教えている国々(日本、台湾、中国、韓国、欧州諸国など多数) の英語である。EFLに相当する。(5〜10 億人)

コミユニ ケーシヨン 場面

国際語としての英語 (EIL = English as an international language)は、 国際会議・貿易・外交などで国 際コミュニケーション言語として使わ れる英語である。

共通語としての英語 (ELF = English as a lingua franca) は、特に複数の英語の非母語話者間で共通 のコミュニケーション言語として使わ れる英語である。

なお、これらの分類は独立したものではなくて、互いに関連する。日本における英語はEFLであり、日本は拡大円圏にあり、日本人が英語を使う場面はEILか、あるいはELFとなる。

どのような英語を学ぶべきか

2011年に政府は「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的な政策」を打ち出した。このタイトルには「国際語としての英語」という表現がみられる。近年、文科省は学習対象とする英語を「国際共通語としての英語」としている。これまで日本では「習得方法・使用形式」の分類に基づき、英語をEFLとして教育を行ってきた。ENLをモデルとした発音、語法、語彙を教材に活用して、暗黙の内に母語話者に近づくことが目標とされてきた。しかし、目標とする英語を国際共通語と定義したことにより、EILとELFが共通語 として学習対象となっていく。

しかし、国際共通語として使用される英語がどのような英語であるかまだ明らかになっていない。Jenkins などの研究が有名であるが、現時点では、このような英語であるとは明記できないので、単に国際的な場で使われる英語という定義しかできえない。

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