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語彙習得とは、ある物を認識して、それに名前をつける(その名前を知る)行為である。物に名前があることを知ると、それらの名前を知ろうとする。その時期は1歳半から2歳にかけて語彙が増大する語彙増加期において顕著となる。

その時期には、物を指し示す行為をする「指さし行動」を始める。逆に言うと、指さし行動が始まると、言葉が出てくるとも言える。

語彙に関しては過剰拡張と過小拡張がある。過剰拡張は自分の知った語を他の語の範疇にまで拡大することである。たとえば、「ブーブー」という言葉を「車」だけでなくて、すべての乗り物、「自転車」「オートバイ」にまで拡大することである。

過小拡張は、自分の知った語が他にも使えることを知らないことである。「お手々」が自分の手しか示さないと思って、他人の手にも適用されることに気づかない点である。

言語獲得は単に語彙が増えるだけではない。その語と他の語の関係性を理解できるようになることである。

Syntagmatic knowledge は、その語がどのような語とともに使われるかの知識である。つまり、どのように Syntax を形成するかの知識である。他は、paradigmatic knowledge である。語の意味に関する知識であり、類義の語や上位や下位の範疇の語に関する知識である。

幼児は語彙の増大につれて、この二つのネットワークが拡張されてゆく。なお、連想ゲームなどの結果から、子どもは語を与えるとSyntagmatic knowledge な視点から連想語を挙げてゆくが、大人はparadigmatic knowledgeの視点から連想語を挙げていくそうである。

つまり、子どもの語彙のネットワークは、当初はSyntagmatic knowledge に基づいていたのだが、次第に paradigmatic knowledge に基づくようになる。この変化は5歳~10歳に間に起こると言われている。

語彙の習得には階層がある。当初は基礎水準の語彙を覚えるが、それから細分化された分類である下位水準、または大きな分類である上位水準へと発展してゆく。

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