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中間言語とは

中間言語(interlanguage)とは、Selinker が提唱した概念である。第二言語学習者が目標言語を習得していく過程の上で生まれてくる言語体系を指す。学習者の習得が進展するにつれて、中間言語は変化してゆき、学習者が near-native のレベルに達すると中間言語は消滅することになる。以前はこの中間言語を単なる間違いと考えられていたが、現在では、それなりに言語体系を持った言語であると考えられている。

中間言語の特徴としては、Over-generalization がある。目標言語の規則を拡大解釈することである。過去形は -ed を付けると理解して、He goed to school every day. のような文を作ることである。Simplification もよく見られる特徴である。活用語尾、屈折形、冠詞などを省略して文を生み出す。例えば、He have two dog. である。それ以外にもいくつかの特徴がある (developmental errors, induced errors, errors of avoidance, errors of overproduction )である。 

この中間言語の概念は第一言語習得でも適用することができる。それは、それぞれの言語習得において共通する部分が見られるからである。

第一言語習得と第二言語習得

第一言語習得では、言語習得が起きるのは、理解できるインプットが適切に与えられることが必要である。理解できるインプットとは、子どもの言語能力よりも少し上のレヴェルが最も効果的である。これをKrashen の用語を用いると、i + 1 と表現できる。そのようなインプットが十分にあり、子どもがそれを十分に理解した時、そのインプットのインテック(内在化)が生じたのである。

第一言語を習得する子供たちも、習得の途上においては文法の間違いをする。この発達途上の言語のことを子どもの文法と呼んでいる。子どもの文法は発達にともなって徐々に大人の文法に近づいて行く。この時に周りの人々からの十分なインプットと周りの人々との十分なインタラアクション(interaction)が必要である。

中間言語とは、第二言語学習者が習得途上に生み出す言語体系であるが、第一言語を習得する場合も、似たような言語体系を生み出してゆく。たとえば、第一言語習得の場合も、第二言語習得の場合も似たような順番で文法事項を習得していくと言われている。また似たような文法的な間違いをする。これらの事象から言語の普遍性という概念を強く提唱する人がいる。

いずれにしても第一言語,第二言語とも十分な量のインプット、インタラクション、アウトプットが必要である。

化石化(fossilization)

第二言語習得の途中で、あるレベルで習得がストップするときがある。この現象は、化石化(fossilization)と呼ばれている。これは、学習者の年齢(年齢が高い場合)、学習者の意識(学習者自身が、この程度でいいだろう、これ以上の上達は望まない場合)、コミュニケーションの量(不足の場合)などが影響する。

 

 

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