スポンサーリンク

授業では英語を使うことが要求されている

文部科学省は2013年に、国際的に活躍できる人材を育成するため英語教育に関する実施計画をまとめた。中学校の英語授業は原則として英語で行い、高校の授業では発表や討論などに重点を置き、生徒は卒業時に英検2級から準1級程度の英語力を身に付ける目標を設定した。2018年度から段階的に導入し、2020年度の全面実施を目指す、と述べている。

英語の授業は英語で行うようにとの声はますます高まっていく。しかし、その道は難しそうである。英語教員の英語力を高めると同時に、生徒の英語力の底上げをどのように行うか考えてみたい。

英語を用いる教員

教員がClassroom English に慣れている必要がある。何か参考書を購入して、教員自身が教室の英語に慣れる必要がある。たとえば、染矢正一『教室英語表現事典』(大修館書店)などは、大部な本だが、最初の100ページほどの目を通して使えそうな文章を抜き書きしておく。そして、クラスで頻繁に使い、生徒にもその表現を覚えてもらうようにすれば有益と思われる。 

やさしいことは英語で話し、難しいことは英語で話すという原則で授業を行えばいいだろう。まずは、授業の冒頭に英語の挨拶と、今日の出来 事などを英語で話し、本文の前にはオ—ラル・イントロダクシヨンを入れ てみる。その他には、プリントを提出させる際は、”Pass the papers forward.”ペアワークのためにお互い向き合って起立させる場合 は,”Stand face to face with your partner.”などの教室英語を積極的に取り入れることが望ましい。このような表現を繰り返すことで、生徒は英語表現に慣れてくる。そして、このような表 現を英語で散りばめることが第一歩となり、生徒は、決まり文句から、いつでも新たな英語表現が出てくる雰囲気になっていく。

教室英語の工夫

生徒に話しかけるときには、常に伝わりやすいように工夫するできである。教室で教員が使う英語の文は次のような配慮をすべきである。(参考、望月ほか『英語科教育法』大修館書店)

①複雑な文は複文よりも重文で(単文でつなげるなどして)、できるだけ負担の少ない文構造を用いる。例えば、What do you think of the watch he bought yesterday?ならば、 He bought a watch yesterday. What do you think of it?のように二つの文に分けると生徒も答ええやすくなる。
②未知語が入らないようにする。できるだけ、学習者がすでに知っている語彙を用いる。
③英語が苦手な生徒には、質問は、Yes/Noで答えられるような質問文を用いる。
④ゆったりとした速度で話す。
⑤口を大きくあけはつきりと話す。重要な情報が入つている部分は強く発音する。
⑥一回の発話で生徒が理解したと考えずに、パラフレーズするなどして、できるだけ分かるように工夫をする。
⑦生徒が日本語で既に知っているようなことがらも話の中に織り込んで日本語の背景知識を活用する。

スポンサーリンク