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今日の英語科教育法の授業は「理想のreading の授業とは何か」であった。この題目に基づいて3名の学生から、自分の小中高の時代の思い出して、「自分ならこうしたい」という授業を語ってもらった。

まず、Iさんからの発表であった。Iさんは文法を教えたらそれを定着させるために、絵本を用いるとよいと語っていた。たとえば、前置詞のin, on などの表現を学んだら、それをさっそく絵本を見せながら教えるのだという。Iさんが示した絵本はFox in Socks であった。

この絵本は、Knox という男性が登場する。そして、fox, Knox, socks, box という脚韻を踏んである4つの語を用いながらいろいろな場面を想定させるのである。

絵本

Iさんはその後、生徒役の人たちに、Fox in socks という場面を連想させていた。ここでは、in と言う前置詞の使い方が重要である。

生徒役が考えた Fox in socksの場面
Iさん

Iさんの提唱する方法は、簡単な文法を教えて(この場合は前置の使い方)、それを上手に示す絵本を活用して、絵を描いたり、読んだりで、前置詞の使い方を教えるという方法だ。

つぎはKさんの考える理想の方法である。Kさんは、やや高学年の子どもたちを想定していたようだ。まず、3つの方法を用いて、readingを教えるということだ。

Kさんの発表

(1)授業の前に予習として教科書の日本語訳を課する。予習がきちんとできるとなると小学校の高学年か中学生以上になろう。そして、その訳を教室で説明する。ただ、日本語風の語順で訳させることはしないで、英語風に前から訳させるのだ。He has a daughter who can speak English. これは「彼にはいた、一人の娘が、その娘は話せた。英語を」と言うような訳にするのだ。そのときは、(2)指示語が何を示すか徹底的におしえるそうだ。それは指示語が何を示すかを知ることは英語学習の要だそうだ。(3)そして音読を取り入れた授業が必要と述べている。文が短いならば、テキストの英文は暗記させたいそうだ。Iさんは正統的なリーディングの方法である。

さて、つぎはYさんの発表である。

Yさんは、電子黒板の使用を提唱していた。単調な授業を行っていると、子どもたちは眠くなるので、顔を上げさせたい。そのためには、電子黒板などを活用したいそうだ。テキストなどは電子黒板に写し出されると生徒たちの顔は自然と上に上がる。

そして、電子黒板には音声装置もついていて、ネイティブの音声が流れる。流れた部分は黒板の文の該当箇所をしめすために、赤字に変化するそうだ。さらには、絵本の活用をも提唱していた。

Yさんの発表

聴き手の学生からの質問としては、ネイティブの音声を真似るのは難しいのではないか。真似するのは日本人の教員の方が真似しやすいのではと言う質問があった。Yさんは両方の音声を活用したいという回答であった。さらには、電子黒板などが装備されていない学校ではどうするかとの質問があったが、設備が備わっていない場合は、CDプレイヤーの活用などで代用するしかないとの回答であった。


3名の学生の発表、ご苦労様です。なお、自分の意見としては、理想のリーディングの授業としても漠然としているので、自分が対象とするのは、幼児、小学生、中学生、高校生なのかというように的を絞った方がよかったように思える。

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