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先週だが、ゼミ生の教育実習の研究授業を参観した。ある中学校でゼミ生は研究授業をおこなうのだ。この中学校はゼミ生の母校であり、ゼミ生にとっては、6年ぶりの里帰りである。学校は人事異動が激しいのだが、6年前の先生でも、何人かは残っていたようだ。

早めに入って校長先生と挨拶をする。校長先生から学校の実情を聞く。この県では最近小学生が犠牲者になる事件があったそうで、教育委員会では生徒たちの登下校に非常に神経を使っているという話を聞いた。私がこの学校に入ったときも、門の前に二人の先生が立って、生徒たちに挨拶をしていた。生徒たちは並んで整然と門を通っていった。その時間帯は、パトカーも来ていて、横で見張っていた。不審者がいないか、かなり神経を使っている様子がうかがえた。

しばらくしているうちに、ゼミ生も校長室に来た。ゼミ生はこれから授業準備とのことで挨拶だけで、すぐに教材準備室に向かった。私は校長先生に授業風景をカメラにおさめていいかどうか尋ねた。「生徒が特定されないならば撮影はOK」との言葉をもらう。下の写真でも、後ろからの撮影であり、生徒は特定されないであろう。

授業は8時45分から9時35分なでの50分授業だ。大学は90分授業であることと比べると、その半分であり、すぐに時間が経過してしまうので時間管理は厳しくなる。はたして、ゼミ生の時間管理はうまく行くか。私は授業開始より若干早めにいって、始まりを待っていた。

ゼミ生の教育実習

さて、8時45分ぴったりに授業が始まった。3年生の授業だ。まず、英語の挨拶からはじまる。教科書はクラウンを用いている。落語の面白さを伝える授業だ。ゼミ生はやや緊張していた様子だが、無事に時間度通りに終わらせることができた。

指導案

ゼミ生はきちんとした指導案を作成しており、それに基づいて授業は進行していた。この日は主に現在完了時制の説明であり、カードを黒板に貼り付けたり、練習問題の答え合わせをしたりして文法の説明を行っていた。

私の方で気づいた点は、この中学校では授業中は教員の話に集中するように指導してあり、黒板を書き写す時間は別に取ってあったことだ。最後に近い5分ほどをノート取りの時間に充てていた。それから、読みの指導だが、CDプレイヤーを使わないで、教員の肉声の真似をするという方針のようだった。これは、ネイティブの声だと真似しづらいので、日本人教員の方が真似しやすいという考えのようであった。

以上、これらが私の観察だが、このクラスの生徒たちは非常にきちんとしているので驚いた。私語をする生徒はおらず、皆、熱心に授業に集中していた。このように英語への動機付けを高めた、この学校の先生方に敬意を表する次第だ。

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