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スピーキング・ストラテジーの指導

会話を継続したり、意思疎通を円滑に行ったりするためのストラテジーをスピーキング・ストラテジーと呼ぶ。様々なスピーキング・ストラテジーがあるので、生徒たちにもその使い方を教えることで、会話を円滑にする効果がある。話し手と聞き手の両方からスピーキング・ストラテジーがあるので、そのことに留意させる必要がある。

話し手側

会話を始めたり、話題を切り出したりするときに、相手の注意を引く方法。(例:Hello, everyone. Look at this. Guess what. You know what.)

考えながら話す時間を確保するためにつなぎ言葉を使う。(例:Well. Uh. I mean)

語句が分からなかった場合、相手に助けを求める。(例:How do you say “Shinrai” in English?  What should I say?) これは、語句が分かっている場合でも、相手に会話への参加を促すために行うことがある。

語句が分からなかった場合、簡単な表現で説明しようとする。(例:A person whose job is protecting people in the community.   =police officer)

話題を転換する。(例:Let’s change the topic. By the way. Anyway. Well)

意味を伝えるために、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションを用いる。教員は授業の時にジェスチャーを用いる。そして、生徒にも会話の時には、ジェスチャーを用いるように促す。

聞き手側

よく理解できなかった単語や文を相手に繰り返してもらう。(例:Pardon? Excuse me? Could you repeat it?)

会話を維持するためにあいづちを打つ。なお、あいづちには、興味を持って問いていることを相手に示したり、同意を伝えたり、喜びや驚きを伝えるなどのいろいろな目的がある。(例:Uh-huh. Right. Yeah. That sounds great. Absolutely.  Definitely. Oh, yes, you’re right.)

相手に詳しい説明を求める。(例:What do you mean? Could you explain it to me more precisely?)

会話の内容を広げるために、相手の言ったことについて問連する質問をする。コメン卜を述べる。(例:How did you like it? What happened then? That’s why you look so happy.)

3dman_eu / Pixabay

参考『行動志向の英語科教育の基礎と実践』(三修社)

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