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第一言語習得では、言語習得が起きるのは、理解できるインプットが適切に与えられることが必要である。理解できるインプットとは、子どもの言語能力よりも少し上のレヴェルが最も効果的である。これをKrashen の用語を用いると、i + 1 と表現できる。そのようなインプットが十分にあり、子どもがそれを十分に理解した時、そのインプットのインテック(内在化)が生じたのである。
第一言語を習得する子供たちも、習得の途上においては文法の間違いをする。この発達途上の言語のことを子どもの文法(=中間言語)と呼んでいる。子どもの文法は発達にともなって徐々に大人の文法に近づいて行く。この時に周りの人々からの十分なインプットと周りの人々との十分なインタラアクション(interaction)が必要である。
中間言語とは、第二言語学習者が習得途上に生み出す言語体系であるが、第一言語を習得する場合も、似たような言語体系を生み出してゆく。たとえば、第一言語習得の場合も、第二言語習得の場合も似たような順番で文法事項を習得していくと言われている。また似たような文法的な間違いをする。これらの事象から言語の普遍性という概念を強く提唱する人がいる。
いずれにしても第一言語,第二言語とも十分な量のインプット、インタラクション、アウトプットが必要である。
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