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指導案の作成

生徒が英語に触れる機会を充実して、授業を実際のコミュニケーションの場とするために、授業は英語で行うことを基本とする、という方針が文科省から出されている。実際の所は、まだまだ日本語で授業をするのだろうが、今後は英語での授業がますます推奨されている。そんな時代に英語教員としてどのような指導案を作成するか考えてみたい。

50分の授業を大きく5つに分けてみる。

(1)ウオームアップ(2分) 

(2)復習(10分)

(3)新教材の導入(10分)

(4)展開練習(25分)

(5)整理(3分)

ウオームアップ

ウオームアップは日本語だけの世界から英語への世界への切り替えである。まず、Greetings and roll call を行う。当番がStand up.  Bow. のような号令をかける。そして、Good morning, Mr. Yamada. のように挨拶を行う。一人一人の出席は取らないが、もしも取る場合は、返事は、Yes/ Hi/  Present などのように英語で答える。

ちょっとした英語でのやりとり(small talk)や、早口言葉(Tongue Twister)や、英語の歌を歌ったりして、生徒に「これから英語の時間だ」と心の準備をさせる。

復習(Review)

前回の授業のおさらいをする。次のような活動が可能である。復習は10分とする。以下の活動の中から適当にいくつか選択して、合計で10分を越えないようにする。

(1)前回のテキストを聴く。教科書を閉じて行う。(CD listening)

(2)前回のテキストの音読をする。指名して個人で音読させる。テキストがダイアローグ形式ならば、ペアで指名する。クラス全体で音読させたりする。(oral reading)

(3)英問・英答、音読に引き続いて行う。生徒はすでに内容を知っているので、Why-question を中心に行うとよい。(Questions and Answers)

(4)前回の新出語句の意味の確認、スペルのテスト。小テストを行う。生徒同士で採点するようにすると時間を取らない。生徒が達成感を感じるように、ほとんどの生徒ができるような問題にする。

(5)パタン・プラクティス、前回の文法、文型について行う。

(6)書き取り、前回の文法、文型などを含む重要な文を書き取らせる。

(7)小テスト、宿題の内容に関するテストを行う。応用問題を出すのではなくて、宿題の内容、そのままのテストを行うのがよい。

新教材の導入(Today’s Material)

テキストを開いて新教材を提示する前に、口頭で提示と導入を行う(presentation and introduction)。ストーリーが書いてあるテキストならば、内容からはじめるとよい。文法・文型が書いてあるページの場合は、文法・文型から始めればよい。この場合は、英語での説明は難しくて、日本語の説明になる場合もある。だいたい10分ほどである。

生徒の定着を計るために、以下のような活動を行う。

(1)新しい文の提示 Presentation of the new sentence.

(2)新出単語の導入 New words and phrases (flash cards を使うことも可能)

(3)ストーリーの口頭での説明  Oral introduction to the story

(4)質問  Yes or no questions (ストーリーに関する内容を生徒がYes or no で答えられる質問で行う)

展開練習(Variety of Exercises)

さまざまな練習が可能である。時間は25分を見込んでいる。

CD listening,  oral reading,  flash cards, reading aloud,  silent reading,  Qs & As, pattern practice, oral composition,  pair work, group work, chorus reading, role-playing, games, dictation, speech, paragraph writing,  summarizing,  translation, read and look-up

まとめ

この日の授業内容の定着を計る。定着を計るために、日本語で行うことも可能である。

(1)今日学習した重要な点を教科書に下線を引かせる。あるいはマークさせる。

(2)家庭で学習する事項をはっきりと示す。

(3)宿題を提示する。

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