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授業のための学習指導案の作成だが、先日、次のような指導案を示した。
ここでは、その(2)として、さらに別の指導案も検討してみたい。大枠は以下次のようになる。
挨拶(3分)
教員と学習者の挨拶を行う。その時には、定型句を確認する。あるいは、学習者同士でペアを組んで挨拶をする。消極的な学習者がいても、定型句なので覚えて活用するようにする。
Hi, Hanako. How are you? I am fine, thank you. How about you? Mrs. Yamada. I am also fine.
復習(10分)
復習の答え合わせをする。学習者を指名して答えを言ってもらってもよいし、教員がすぐに答えを言って簡単な解説をしてもよい。
穴埋め式のワークシートを使う。空白部分を自分で埋めながら、ペアで会話を行う。終わったら、シートを交換して再度会話を行う。空白部分は前回の重要点であり、その部分を思い出してもらい、再確認をする。毎回、教員が穴埋めシートを作成する必要があるが、一回作成しておけば、次年度からはそれを再利用することができる。
導入(15分)
題材の口頭導入
題材に関連したやり取りを教員と行う。食事に関する題材ならば、What did you eat at breakfast? Which do you like better, pork or beef? などの質問をして題材を発展させる。
新出語句の導入
新出語句の意味、発音を確認する。例えば、tasty, smell nice, bitter などの語句である。新出語句を用いてペアで勘案な会話を行う。I like an apple because it smells very nice. パートナーの答えをノートにまとめる。本文のCDを聴く。
目標言語材料の導入
教員が口頭で導入を示す。たとえば、過去形ならば、I ate an apple. I went to a store yesterday. などのような文である。大切な箇所には下線を引かせたり、マークを引かせたりする。教員の発話を学習者は真似る。目標言語材料が文法事項ならば、板書して、日本語で説明したりする。
展開(20分)
本文の意味の確認
必要があれば確認として部分的に和訳も行う。(ただ、学習者からは全訳を要求される場合もあるが、できるだけ和訳に頼らない態度を育成することが望ましい)
音読
教員の後に続いて音読をする。CDに続いて音読をする。Read and look upを行う(Read and look upとは、一文または一フレーズを読んだ後、文から視線を外してその文またはフレーズを音読するトレーニング法である。最初に読む時には、音読でも黙読でも構わない)。
シャドーイングを行う。
発表活動
教員は、キーワードを提示して、それらを使って本文の内容を要約させる。食べ物に関するならば、tasty, satisfy, sweet, sour, smell, juicy などの語句である。グループごとに、発表をまとめさせて、show and tell で発表させるのも効果的である。
整理(2分)
この授業の重要な点を簡単に復習する。宿題を提示する。その時に、マークさせたり、下線を引かせたりすることも可能である。
追記
シャドーイングについて、中学生がシャドーイングをおこなうには、自学方法として以下のサイトが有意義である。