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今日は授業法に関する学生からの発表であった。

まず、Dさんから、 CLIL(クリル)についての発表であった。クリルとは内容言語統合型学習(Content and Language Integrated Learning)であること、内容と言語の両方を学ぶ学習方法であることの説明があった。そして、歴史的な経緯として、1990年代にヨーロッパで発祥して、日本でも紹介されて次第に注目を浴びるようになっていることについて説明があった。また、よく言われる。CLILの4つのC、そして10原則の説明があった。

クリルに関するハンドアウト
図画工作を用いた実践例
クリルの説明

質疑応答の時には、CLILの10原則を全部用いるのかとの質問が出たが、結果として10原則に達しなくてもいいかと思う。たとえば、「異文化理解や国際理解の要素を入れる」という原則だが、理科系の科目の場合はその必要はない。ただ、教科の自体の理解は母語を用いたときと比べると理解力は落ちるであろう。これが最大の問題点ではないか。

次はDさんから、CLL(Community Language Learning)の説明があった。これは人間主義的教授法(Humanistic Approach)の一つであり、カウンセリングの手法を取り入れた方法である。語学上達法と言うよりも、カウンセリングをしながら、心がリラックスして、発表者相互の信頼が高まり、互いに成長し合うという方法である。

CLLに関するハンドアウト
CLLに関する発表

問題はある英語力が必要であること、話がどのように飛ぶかは分からない。教員側も準備のしようがない。どのような話題でも即座に対応できる教員の語学力が必要だが、このあたりは難しいのではないか。さらには、参加者の音声を録音して、再現してそれを教材として教員が利用するという方法は、現在の中学や小学で行える方法ではない。大人の英語塾、かなり意識の高い人のグループ間での勉強会ならば可能な感じがする。

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