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今日の英語教授法の発表は、あじめにNさんからのドラマ・メソッドであり、次はMさんからのプロジェクト学習の発表であった。
ドラマ・メソッドとは、語学の授業にドラマ(劇)の要素を取り入れて、英会話練習に「状況設定」や「意思・感情」「想像力」などを取り入れる。そして生徒達の自身の考えを引き出して、英会話で表現するのである。
一通り、説明があったあと、実践をしてみることにした。空港の受け付けでの乗客とグランドホステスの会話である。下のような紙に対話文が記されていたが、初級段階では単に紙の文を読み上げるだけであり、中級では、状況を付け加えるのである。状況では、チェックシンするという目的だけは維持して、その間の両者のやり取りはまったく自由にするのである。
それぞれがドラマの主人公になったように会話できたのではと思う。
つぎは、Mさんによるプロジェクト学習の紹介である。この学習法の概要は、学習者が与えられた課題(あるいは自ら見つけた課題)を協同で解決することを目標として学習方法である。
Mさんは歴史的にどのような学習法が選ばれてきたか説明してから、なぜ現代はプロジェクト学習が必要か説明をしてくれた。そして、その内容として、課題を見つける、情報を集める、何ができるか考えて発信する、という3つのステップを提案している。
なお、授業の実際は、英語ではなかなか実例が見つからなかったので、日本語でのプロジェクト学習の例を見つけてそれを報告してくれた。小学生段階から積極的にプロジェクト学習を行っている学校もあるようだ。なお、他の学生からの質問では、日本語でプロジェクト学習型の授業は可能かもしれないが、英語では可能かという質問が出た。さらには、評価はどうするのかという質問も出た。
その答えとして、英語によるプロジェクト学習はある程度の学年、中学生以上になるかもしれない。評価は担任が一人一人の動きや発表の動向をつかんで地道に評価してゆくしかないようだった。