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今日は二人の学生がそれぞれ発表をした。はじめに、Sさんが「前言語期」について発表をした。

前言語期とは、赤ん坊が言語を話す前の時期であり、その時期は言語を話すようになるための準備期間である。言語習得のためには、その時期はやはり大切な時期である。

Sさんの発表
前言語期のハンドアウト一枚目
ハンドアウト二枚目

まず、説明によれば、音声言語の獲得は母親の胎内にいるときから始める。外界の刺激を認識している。刺激をたくさん与えると脳の発達にいいとのことで、お腹の赤ちゃんに対して、お母さんが話しかけるといいなど、と俗説にあるが、これは根拠がないことではない。

生まれてからしばらくは赤ちゃんは泣くだけだが、これがコミュニケーションのはじめである。泣くことで、母親に何かを伝える、例えば乳が欲しい、オムツが濡れていて不快である、体が痛い、などを伝えているのである。そして、喃語(なんご)を発するようになる。

Sさんは、生まれてから2歳ぐらいになるまでの様子を発達順に説明してくれた。2歳の終わり頃まで説明してくれたが、その時期になると、初語から複語文を話すようになってくる。

次はIさんによる「シラバス」の説明であった。Iさんはパワーポイントで説明をしてくれた。この授業では、発表の時には、数年前まではノートパソコンを持ち込んでパワーポイントの説明が多かったが、昨年ぐらいから、iPad を用いてのパワーポイント発表が増えてきた。しばらくは、iPad とテレビスクリーンに接続ができなかったが、先日、iPad とテレビのHDM1をつなぐ端子を入手したので、それからは学生がiPad発表でも対応できるようになった。

iPadを用いての発表、テレビに端子をつなぐ。
Iさんの発表

シラバスだが、いくつかの種類がある。構造シラバス、場面シラバス、概念・機能シラバス、タスクシラバス、コンテントシラバス、話題中心シラバス、複合シラバスなどである。Iさんはそれぞれをパワーポイントの画面で説明していった。そして、特にどのシラバスに限るというのではなくて、複合シラバスが一番現実的であると述べていた。たしかに、中学時代の教科書などを思い出すと、例えば、第3課では、疑問文(構造シラバス)と場面シラバス(教室内)と概念・機能シラバス(挨拶)などが組み合わさっていた。それぞれのシラバスだけで見ていくと、易→難へと配列されていたのである。

なお、聴き手の学生からの質問だが、大学の授業便覧などにでてくるシラバスという言葉と同じ意味なのかという質問があった。答えは同じである。質問した学生はシラバスとは授業の内容という意味でとらえていたようだ。それはそれで間違いはないが、要は大学ならば、15回の授業の内で、内容がどのように配列されているか、その内容は何を視点にしているかを説明するシラバスなのである。大学の授業のシラバスも同じような視点で作られているのである。

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