スポンサーリンク

2016-02-09

授業の時に必要なこととして、近年は電子辞書指導が加わってきた。昔は生徒や学生に辞書を常に教室に持ってくるようにと指導した。そして、電子辞書が普及し始めると、多くの教員は従来型の紙冊子の辞書を使うようにと教室では指導していた。そして次のように言って、電子辞書を批判していた。「電子辞書ばかり使っていると英語と日本語が一対一対応であると考えてしまう」とか「英単語の持つ一つ一つの広がりや豊かさは紙の辞書の方がよく理解できる」などである。

しかし、もうこれほど電子辞書の機能が向上すると、無視することはできなくなる。もっと言うと電子辞書の使い方だけを指導すればよくなるのである。ただ、機種によって使い方が若干異なる。自分はいつも困るのは、熟語の検索である。take out と検索したい時は、takeout, take&out, take out とどのように検索すればいいのか迷う。それから、一覧性はないな。つまり、狭いスクリーンでは出てくる情報は少ない。スクロールしながら読むのはやはり読みづらい。教員として、自分自身の下調べには主に紙の辞書を使うが、そのことは学生にはもう勧められない。

辞書の有効活用法などは本屋にもない。つまりあまりにも日進月歩なので、使い方を書き上げても数年でその本が陳腐化することが予想できるからだ。「活用ハンドブック」のような詳細な指導書がメーカーから出ているようだが、これはせっかく覚えてもすぐに使えなくなりそうで恐ろしい。紙の辞書ならば使い方を覚えれば半永久的に使えるが、電子辞書ならば、Windows ヴァージョンアップと同じで、新しい版がでたらせっかく覚えた指の操作が無駄になる。これが難しい。

しかし、今の電子辞書はOEDを丸ごと記憶できるほどである。しかも毎年機能アップしている。ロケットのようだ。すがりついていかないと振り落とされる。しかし、一緒に飛んでいくのも大変だ。どう知ればいいのか?

スポンサーリンク