2016-03-12
「英語教育法」のシラバスを考えるとしたらどのような内容がいいのか。そんなことを考えてみた。授業が30回あるとして、最初はオリエンテーションと言うか、授業の進め方の案内である。1回目の授業を聴いて、面白そうであれば学生は選択するし、つまらないと思ったら履修登録はしない。必修科目であれば、好き嫌いにかかわらず受講しなければならない。
そんなことで、とりあえず、以下のような内容を考えてみたい(試案)。
1 この授業がどのように行われるか理解する。(オリエンテーション)
2 英語の教員になるためには、どのような知識が必要か理解する。
3 学習指導要領の歴史を理解する。また、なぜ学習指導要領が必要か理解する。また、その問題点も理解する。
4 小学校、中学校、高等学校の学習指導要領を一緒にゆっくりと読んでみる。
5 スモールステップの重要性を理解する。
6 主要な授業法(訳読法、オーラルアプローチ、TPR、サジエストペディアなど)を一覧する。
7 動機づけについて理解する。
8 クラッシェンの理論について一覧する。
9 リスニング、スピーキングの指導法を理解する。
10 英語ゲームを実際におこなう。フラッシュカードを各自で作成してみる。
11 Information Gap が生じるような教材を開発する。
12 ALT とのティームティーチングのあり方を理解する。
13 リーディング、ライティングの指導法を理解する。
14 アルファベット指導のあり方を理解する。フォニックスを理解する。
15 目標到達度を調べるテストを受ける。また、英語教育関連用語をどれくらあい理解しているか知る。
16 この授業がどのように行われるか理解する。(オリエンテーション)
17 テストに関するさまざまな概念を理解する。
18 診断的評価、形成的評価、総括的評価などの概念を理解する。
19 中学2年生を想定して、試験問題を作成する。そしてその狙いは何か説明をする。クラスメートの作成した試験問題をみてそれを評価する。
20 中学校と高校時代に使用した英語教科書を持参して、それぞれの教科書の狙いを考えてみる。
21 教育機器の利用法を理解する。
22 クラスルームイングリッシュを理解する。英語で授業を行うことの意味を考える。
23 紙の辞書、電子辞書の特徴を理解する。また生徒に辞書指導をどのように行ったらいいのか理解する。
24 実際の授業をビデオで見る。すぐれた授業、問題点がある授業を比較してみる。
25 教育実習の意味を理解する。
26 指導案の作成法を理解して、実際に小学生を対象にした指導案を作成してみる。
27 中学生を対象とした指導案を作成してみる。
28 高校生を対象とした指導案を作成してみる。
29 模擬授業を行ってみる。また他人の模擬授業を見て評価する。
30 目標到達度を調べるテストを受ける。
上記のようなシラバスを考えてみた。教科書とは何か、どのように利用すべきなどをもう少し突っ込んで考える機会を学生に与えたいのだが、時間が足りないかもしれない。