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2016-03-16  (追記 2017-05-30)

小学校の外国語活動がどのようになっていくのか多くの人々が関心を持っている。ネットで先日、次のような記事を見つけた。

もちろんこれは案の段階であり、審議会はどのような審議結果を小出しに出しては、各界の反応を見ているのであろう。反応が好ましければ、この方向で進むのである。

学習指導要領の改訂に向けて検討を進めている文部科学省の審議会は、小学校高学年で英語を正式な教科にし年間70時間を確保するため、朝の会などを活用して短時間学習を繰り返したり夏休みに合宿を行ったりする案を示しました。

小中学校や高校の教育目標と内容を定めた学習指導要領はおおむね10年ごとに改訂されていて、中教審=中央教育審議会は専門部会に分かれて検討を進めています。14日は小学校の専門部会が開かれ、5年生から英語を正式な教科とするのに伴いどのように授業時間を確保するか案が示されました。
現在は英語に慣れ親しむ外国語活動が年間35時間程度行われていますが、教科として学ぶにはその倍の70時間が必要だとされています。審議会では、朝の会などを活用して10分から15分ほどの短時間学習を繰り返したり、夏休みなどに合宿や補習を行ったりという案を示し、学校ごとに柔軟にカリキュラムを設定できるようにする方針をまとめました。また、文部科学省は今後、短時間学習を想定した副教材を作成して平成30年度から希望する学校に配るということです。
英語教育の具体的な内容については、別の専門部会が検討を続けていて、来月末をめどに概要をまとめる予定です。

引用元:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160314/k10010442681000.html (すでにリンク切れ、NHKの記事は直ぐにリンク切れになることが多い)

小学校の外国語活動は現在は週に1回である。これだけの時間が十分であるか否かは多くの議論がなされてきた。単に慣れ親しむだけ、異文化に触れるという目標ならば、十分であると思う。しかし、英語のスキルを上達させるという目標に対しては、これだけの時間数では十分ではない。とりわけ、語学学習における継続という視点からは、少しでもいいから、できるだけ毎日触れさせる必要がある。

しかし、現在では、他の教科もぎゅうぎゅうに詰め込んであり、これ以上何かの科目を減らして外国語活動(英語教育)の時間に充てるのは難しい。そこで考え出されたのが、朝の時間を活用することである。朝の時間は現在は読書の時間など国語の学習にも活用されている。それを主として英語の学習に当てるのである。

「朝の会などを活用して10分から15分ほどの短時間学習を繰り返したり、夏休みなどに合宿や補習を行ったり」という提案はどのように実現可能か。朝の10分から15分を活用するとなるとどの程度のことができるのか。その他の可能性としては、土曜日の授業の復活ということになるのだろうか。


(追記 2017-05-30)

小学校において、学習の時間が確保するためにいろいろと知恵を振り絞っているようだ。文科省のサイトを見ると以下のように書いてある。

なお、増加した年間の標準授業時数をどのように確保するかについては、教育委員会や各学校の裁量により、それぞれの学校や児童の実態等を踏まえ、
・  週当たりの授業時数の増加
・  教科教育の一環として朝の10分間等に行われる読書活動、ドリル学習の活用
・  1単位時間を変更したモジュール学習の活用(注:モジュールは時間等の「単位」を意味しており、モジュール学習とは、10分、15分などの時間を単位として、取り組む学習形態である。)
・  長期休業日の短縮
など、多様な取組を行うことが考えられる。

自分のとらえ方では、朝の10分間の読書活動などもモジュール学習と解釈していたが、どうもそうではないようだ。例えば、45分授業を三等分して、15分ずつ月水金の6時限後に行う正規の授業であると解釈していいだろう。

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