2016-04-12
先般、英語教育法のシラバスについて試案を述べてみた。それを再度考えてみる。
1 この授業がどのように行われるか理解する(オリエンテーションであり、このシラバス自体を示しながら解説をする)。
2 英語の教員になるためには、どのような知識が必要か理解する。免許法関連、英語学、英米文学、異文化理解、コミュニケーションなどの科目について。
3 学習指導要領の歴史を理解する。また、なぜ学習指導要領が必要か、その歴史的な変遷を含めて理解する。また、その問題点も理解する。
4 小学校、中学校、高等学校の学習指導要領を一緒にゆっくりと読んでみる(学生には文科省のサイトを紹介する)。
5 スモールステップの重要性を理解する。i + 1、クッラシエンの5つの仮説、foreigner talk, mother talk などの概念の説明をする。
6 主要な授業法(訳読法、オーラルアプローチ、TPR、サジエストペディアなど)を一覧する。
7 動機づけ(統合的動機付け、道具的動機付け)について理解する。
8 クラッシェンの理論について一覧する。
9 リスニング、スピーキングの指導法を理解する。
10 英語ゲームを実際におこなう。フラッシュカードを各自で作成してみる。
11 Information Gap が生じるような教材を開発する。
12 ALT とのティームティーチングのあり方を理解する。その歴史的な背景、ホームルーム担任の心構えを知る。
13 リーディング、ライティングの指導法を理解する(小学校段階では指導は不要か?)。
14 アルファベット指導のあり方を理解する。フォニックスを理解する。
15 目標到達度を調べるテストを受ける。また、英語教育関連用語をどれくらあい理解しているか知る。
16 ここまでのまとめ。(オリエンテーション)
17 テストに関するさまざまな概念を理解する。偏差値、
18 診断的評価、形成的評価、総括的評価などの概念を理解する。
19 中学2年生を想定して、試験問題を作成する。そしてその狙いは何か説明をする。クラスメートの作成した試験問題をみてそれを評価する。
20 中学校と高校時代に使用した英語教科書を持参して、それぞれの教科書の狙いを考えてみる。
21 教育機器の利用法を理解する。PowerPointなどを利用法を知る。黒板をスマホで撮ることは望ましいか。
22 クラスルームイングリッシュを理解する。英語で授業を行うことの意味を考える(文部科学省は近年英語での授業を勧めている)。
23 紙の辞書、電子辞書の特徴を理解する。また生徒に辞書指導をどのように行ったらいいのか理解する。
24 実際の授業をビデオで見る。すぐれた授業、問題点がある授業を比較してみる。
25 教育実習の意味を理解する(他国の教育実習のあり方をも同時に紹介する)。
26 指導案の作成法を理解して、小学生を対象にした指導案を作成してみる。
27 中学生を対象とした指導案を作成してみる。
28 高校生を対象とした指導案を作成してみる。
29 模擬授業を行ってみる。また他人の模擬授業を見て評価する。
30 目標到達度を調べるテストを受ける。