スポンサーリンク

2016-05-11

現在の学習指導要領の狙いは何か?何を目指しているのか?その方向性は何か?についてキーワードを選んで考えてみたい。

小学校の学習指導要領

5,6年生に週一回、教科ではない、態度の育成、音声、コミュニケーション能力の素地、体験的、外国語活動は英語、他教科との連携、授業は担任、文字の指導は限定的

中学校の学習指導要領

週に四回、態度の育成、コミュニケーション能力の基礎、4技能(聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと)、言語の使用場面や働き、小学校の外国語活動との接続、1200語、五文型、発音表記、筆記体、辞書指導、IT機器

高等学校の学習指導要領

コミュニケーション能力を養う、教科と科目、科目名の変更(コミュニケーションを付ける)、コミュニケーション英語基礎、中学との接続、科目としてリーディングがなくなる、1800語、標準的な英語(発信・受信)、英語で行う授業、発音記号、生涯教育

キーワードから読み取れること

文科省はコミュニケーション力が遅々として進まぬことに苛立ちを見せて、学習指導要領には「コミュニケーション」という表現を多用して、教員のコミュニケーションへの関心を高めようとしている。実際にはコミュニケーションという科目名であっても、実際は英訳を中心の訳読授業である場合がある。なお、英会話という授業を新設して、町の会話学校のような授業を想定しているようだ。

物言わぬ文化で特徴付けられる日本では、音声言語によるコミュニケーションがなかなか生じない傾向がある。この文化態度が変わると、文科省の苛立ちも減るだろう。要は、コミュニケーション能力などは「やる気」であり、コミュニケーションしたいという気持ちがないと、むずかしい。

私見では、従来の授業の持っていた訳読法の良さを捨て去ったが、さりとて、コミュニケーション重視の方法はまだ何も生み出していないのでは?

スポンサーリンク