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2016-06-29 (更新2018-10-02)

Show and tell activities とは何か。

Public speaking に慣れるにはどうすればいいのか。Public speaking は実は会話(Interaction)よりもハードルが高い。会話では、互いにやり取りをするのであり、かなり気楽にできる。また互いに分からないところはその場で質問することができる。その意味では、会話練習を十分にこなしてからPublic speaking の練習を行うべきである。さて、十分な会話練習をこなしたとして、show and tell activities が考えられる。Wikipedia には以下のような説明がある。

Show and tell is a common expression about showing an audience something and telling them about it. In the United Kingdom, North America, New Zealand and Australia, it is a common classroom activity at early elementary school. It is used to teach young children the skills of public speaking. For example, a child will bring an item from home and will explain to the class why they chose that particular item, where they got it, and other relevant information.

show and tell activitiesでは、写真や持ち物などの視覚教材を見せながら、説明をするのである。1人またはグループで行う。これは、元来は国語教育の一環として欧米の小学校で広く取り入れられてきた。

特徴

特徴として、(1)学習者自身が好きなことや知っていることについて意見や考えを表現すること、(2)学習者自身が話したい「もの」を手に持って示すこと、(3)抽象的に語る(低コンテキスト)ではなくて、実物を示すことで(高コンテキスト)となり具体的になるので、聞き手に取って分かりやすいこと、などである。まったく何も持たずにpublic speaking するのは、かなりの表現力が要求されるのであり、聴き手もかなりの英語力を持っている必要がある。高校生の上級生ぐらいから音声だけの発表、さらには抽象的な内容の発表でも理解できるだろう。

さて、小中学生の段階では、学習者に取ってはpublic speaking 全体が、かなりハードルが高い。しかし、手に持った物を説明するという形でプレゼンテーションをするのはやりやすい。(参考:私の授業でも、public speaking を行わせると、発表者は多くの場合、何かの絵が印刷された紙を提示しながら、行うことが多い。Show and tell という発表形式があるということを教える以前に、発表者は自分がspeech しやすい方法、つまり何かを見せながら発表する方法を発見しているようである。)

話し手は、実生活に関する話題について、できるだけ具体的な話題で、適切な視覚教材を選んでゆくことがいい。

動画の実例

次の動画は、小学生前に子どもたちの活動についてのアドバイスである。

次は子どものアクティビティそのものの動画を見ていこう。ここでは、インド系の女の子が自分の家族については説明をしている。このように小さいときから自己を表現する機会を与えられている。人の言うことをよく聞いて、素直な聞き分けのいい子に育てようという日本式の考え方とはやや異なる教育観である。

集団がいいのか、個人で発表がいいのか。

個人発表にすると準備に時間がかかり、単純な発表になりがちである。集団で考えながら準備すると、いろいろなアイデアが出て面白い発表になる可能性が高まる。

グループにいくつかに分けて、グループ内でまず事前発表の練習をするとよい。自分たちが関心あるものを選ぶのだが、教室内に持ってこれるもので、紹介する価値があると思われるもの、英語で説明がしやすいもの、を対象に選ぶとよい。

グループで発表する際は、発表者を一人、複数とするか、なども事前に決める必要がある。それら発表の形式は、各グループに任せてもよい。

聴き手の役割

聴き手は漠然と聴くのは好ましくない。聴き手も積極的に参加することが望まれる。教員は、質問をするように促すのだが、質問がない場合は教員側から指名するとよい。あるいは予め質問者を決めておくのも一つのてである。つまり自分は当たらないだろうと考えて、全員が油断するよりは、何人かに予め当てておきその数名が意識的して聴く方がまだ効率的であると考えられる。

まとめ

Show and tell activities は公的な場でのスピーチを意識させることになり、次の段階であるPublic speaking へとつながるものである。最終的には、英語弁論大会などを校内で開催して生徒の意識を高めることにもつながる。

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