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2016-06-30

ALTとは、Assistant Language Teacher の略である。日本人の教員を補佐し、生きた言語(主に英語)を子どもたちに伝える役目を持った外国人を指す。ALT を理解するためには、まずJETプログラムから理解しなければならない。

1987年に「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchanged Teaching Program: JET プログラム)と呼ばれる事業が始まった。具体的には、ALTと呼ばれる外国語指導助手やCIRと呼ばれる国際交流員を諸外国から受け入れて国際交流を行うことである。この事業の目的は正式には「外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の発展を図ることを通し、我が国と諸外国との相互理解の増進と我が国の地域の国際化を推進」することである。当初は、4カ国、848人から始まったこのプログラムはも2015年では43カ国、4786人という展開を見せている。一時期は6000以上がいたが、現在ではやや数は減っている。また当初は英語圏からの招聘がほとんどであったが、次第に様々な国から、英語以外の言語を話す人も採用するようになっていった。

この授業の主体は、地方公共団体であり、総務省、外務省、文部科学省及び財団法人自治体国際化協会 (Council of Local Authorities for International Relations: CLAIR)の協力の下に実施している。1987年当時は、日本はバブル経済の絶好調の時期であり、貯まる外貨の還元、また子どもたちに生きた英語を聞かせたいという目的があった。

種類だが、地域において国際交流活動に従事する国際交流員(Coordinator for International Relations: CIR)、中学校や高等学校等で語学指導に従事する外国語指導助手(ALT)、地域においてスポーツを通じた国際交流活動に従事するスポーツ国際交流員(Sports Exchange Adviser: SEA)がいる。地方公共団体の海外との姉妹提携や姉妹交流活動等について、斡旋や情報収集・提供等を行い、自治体間の交流活動を促進している 。

給与は受け入れ側が負担する。ほかに、自治体が独自に人材を探して雇用する場合もある。あるいは民間会社との派遣契約、業務委託契約、地域での人材登用などのいろいろなパターンがある。

http://jetprogramme.org/wp-content/themes/biz-vektor/pdf/countries/2015_jet_stats_j.pdf
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