スポンサーリンク

教育実習と免許状

教職実習(Teaching Practicum)は教員免許取得に必要な実習である。通常は4年生の春または秋に行われる。教育職員免許法施行規則によって、取得単位数や実習期間が定められている。

中学の免許状では、必修は事前・事後指導は1単位、中学校教育実習Aは2単位と中学校教育実習Bは2単位、高等学校教育実習は2単位である。なお、中学一種の免許状の取得法だが、中学校教育実習Aの2単位と中学校教育実習Bの2単位を取得しても、あるいは、中学校教育実習Aの2単位と高等学校教育実習の2単位を取得してもよい。

注、事前・事後指導は教育実習に含まれる。→「教育実習の単位数には、教育実習に係る事前及び事後の指導(授与を受けようとする普通免許状に係る学校以外の学校、専修学校、社会教育に関する施設、社会福祉施設、児童自立支援施設及びボランティア団体における教育実習に準ずる経験を含むことができる。)の一単位を含むものとする。(第七条第一項、第十条及び第十条の四の表の場合においても同様とする。)」

教育実習の目的

教育実習の目的は次の3つと考えられる。

(1)現場を経験する。学校の授業では座学であり、いかんせん、実際の体験ではない。その意味で、現場を体験することは大変有意義なことである。さらに学校全体の運営の仕方、職員会議や授業、ホームルーム、クラブ活動などがどのように結びついているか知ることができる。

(2)適性を知る。実習生自身が自分が教職という仕事に向いているかどうか知ることができる。単に英語を教えるのではなくて、生徒指導や生徒たちのロールモデルにならなければならない。そのような適性が自分にあるかどうかを判断する機会でもあるし、また、そのために何を努力すればいいのかを知ることができる。

(3)知識と技能を融合する。英語教育法では、知識を学ぶのだが、それをどのように実際に応用するのか、訓練をするのである。

教育実習の実際

さて、教育実習であるが、それはまずオリエンテーションから始まる。校長、教頭、主任、担当教員による説明が行われる。次は観察である。生徒の行動、学級経営を観察する。、生徒指導のあり方もよく見ること。大事なのは、教科指導の方法を見ることである。黒板や絵・写真、フラッシュカード、CDの使い方も見るのである。

次は、参加・実践である。学級関連では、ホームルーム、清掃活動、給食に参加する。学校行事、全校集会、学年集会、体育祭、文化祭に参加する。まだ、クラブ活動にも参加する。それから、授業実習がある。通常は、第一週目の後半からの参加であるが、早まったり遅れたりする。オリエンテーションの時に、いつから授業実習が始まるか確認しておくことが必要だ。

実際の教育実習では、教材を徹底的に研究すること、指導案を作成しておくことが必要である。実習授業が終わると、他の実習生と合同で評価会がある。他の実習生や担当教員からのアドバイスを得て、自分の授業を改善していくチャンスである。

最後は研究授業となる。日頃の授業の総仕上げになるものである。その学校の実習生のみならず教員、さらには大学からも教科指導の教員が来るのであるから、緊張すると思うが、事前の準備を万前にしておくことが必要である。学習指導案、教材、資料は参加する人数分は印刷しておく必要がある。

その他

生徒のの口の利き方であるが、友達のような形で口の利き方をするのはよくない。あくまでも教員の立場から指導を行うのである。また、身なりは清潔感があふれる服装であり、スーツを着服することが望ましい。

スポンサーリンク