教育実習の前にすべきこと。
教科書の通読
一つは使用する教科書を通読するである。自分が教える箇所だけを下調べするのではない。前もって、教科書はすべて通読しておくことである。教え方は体系化しているので、部分的に理解するのではない。本当は教科書3年分を通読することが望ましい。ただ、多くの実習生は時間的な余裕もないであろうから、かなり前から準備しておく必要があることだけは指摘しておきたい。自分の場合は使った教科書と同じ教科書だったので非常に役立った。
私の個人的な経験だが、自分は教育実習に行く前に、その中学校の教頭先生から教科書をお借りすることができた。当時の教科書の一番な定番は、New Horizon (東京書籍)とNew Crown (三省堂)であった。現在もその状況はそんなに変わらない。岐阜県の教科書採用の様子を下に示す。だいたい、半分ぐらいずつである。
教材研究指導案の作成
授業予定のレッスンの教材研究指導案を作成することであるが、実際は実習を受け始めてから、どこを担当するのか示されることがあると思われる。ただ、研究授業の時は、指導案を書くことが必要となる。近年は英語での授業が要求される時代であり、Classroom English に慣れておく必要がある。指導案を英語で書くことを要求される場合がある。
発音と音読の練習
発音と音読の練習をすることが必要とされる。発音がネイティブに近いと生徒たちの尊敬をすぐに集めるというのは現在も事実である。少なくとも教える方がカタカナ発音をしているのはよくない。CDを利用して何回も繰り返し、発音練習をする。
学校文法の復習
学校文法の復習をすることが必要である。これは、教えている最中に突然分からないなることがある。あるいは、生徒からの質問に答えられなくなることがある。意外と初歩的であっても答えにくい質問もある。それらは文法をしっかりと覚えておくとよい。たとえば、Wednesday はどうして、真ん中の s を発音しないのですか。「それはそうなんですから、その通りに覚えなさい」では、生徒は納得しなくなっている。
生徒の顔と名前を覚えること
事前にクラスの名簿をもらったら、よく見ておき、読み方の分からない生徒の場合は確認しておくとよい。生徒の顔と名前をできるだけ覚える事が一歩である。
その他
板書の時に漢字の間違いをすると生徒からの印象が悪くなる。できるだけ、事前に準備をしておく。英語だけでなくて、日本語の準備をしておくことが必要である。