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本日の、学生による模擬授業が二つほど行われたので報告する。

最初はSさんによる授業である。日直の号令で全員起立して礼をして授業が始まった。Sさんの授業の方針として、教科書を見て訳すだけの授業から脱却しようとする態度が見える点はよかった。

BINGOゲームを行った。これは次に示す画像のような紙を全員に配り、5分以内に数多くの人にインタビューする。何をインタビューするかというと、絵を見せて好きか嫌いかきく。Do you like ~~? そして、YESの答えがもらえたら相手のサインをもらう。サインが一列に達したらビンゴとなる。全員が動き回り、できるだけ多くのサインを集めていた。3列もビンゴの人がいて、この人が最高得点だった。多くの人が少なくとも一列はビンゴであった。

ビンゴゲームの用紙
ビンゴゲームの用紙
サインを求めて動き回る。
サインを求めて動き回る。

次は、フラッシュカードを見せて語彙の確認であった。そして、writing は「自分の好きなこと・もの」を書き込む作業であった。これは教科書に準拠して行ったのである。その後で、ペアを組んで互いの発表を聞き合っていた。このようなことで、生徒達に動き回る機会を与えて、単調にならないように授業が工夫されていた。

ただ、毎回用紙を作ったりといろいろと準備は大変だなとの感想は持った。でも、初年度は大変だが、次の年からは前年のフラッシュカードや教材を再利用したり、また指導案を見直ししたりして、毎年改善されていく可能性はある。

黒板で説明する。
黒板で説明する。あと二つほど必要だそうだ。

次はHさんの模擬授業であった。教科書はNew Horizon (1) ~Unit 5 part 1 ~を教材として模擬授業が行われた。最初に、みんなに Hello, everyone. How are you?  What day is it today? What’s the date today? とウオームアプトしてみんなに質問していた。全員に当てるのもいいが、たまには、特定の生徒を当てて、昨日の夕食は何を食べたの(What did you eat at supper?)のような想定外であるが、生徒が答えやすい質問をすると広がりが出てきていいだろう。

また、単語カードを示して、英語から日本語へ、日本語から英語へと生徒に当てる訓練をしていた。単語カードを作るのは大変だろうが、一回作成しておくと来年からも使えるので、大事に取っておくといい。ただし、教科書が改訂になると、また作り直しになるのだが。

Hさんの模擬授業のハイライトは Basic Sentence として、What is this? – It is a recipe. のパターンを教えることであった。疑問文としての What の用法の説明であった。一年生ではこのあたりから躓く生徒が出てくる。生徒の様子を見ながら、分からない生徒が多いなと感じたら、再度説明し直すとか、臨機応変に立ち向かうことが「落ちこぼれの生徒」を減らすことになる。

カードで語彙の練習
カードで語彙の練習
構文の説明
構文の説明

そのあとで、Basic Practice として、What’s this? – It is ~. の訓練を行っていた。生徒達はペアーを組んで互いに聞き合っていた。とにかく、生徒に口を開けて英語を話す機会を与えることは大事である。

二人の模擬授業はご苦労様でした。二人とも笑顔が多かった点はよかった。授業はとにかく明るい雰囲気で行うことが鉄則である。

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