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音声の訓練にchants を用いるのが大切だとよく言われている。Chants (チャンツ)の意味を学生に試験で尋ねてみた。すると解答の一つとしてある学生は次のようにまとめてきた。

Chants(チャンツ)は、一定のリズムに乗って英語を発音することを言う。英語のリズムは日本語のリズムとは異なっている。英語は強勢を等間隔に保とうするリズム(強勢拍)のリズムなので、メトロノームやリズムマシンあるいはラップやジャズの音楽などに合わせて英語の音を発することで、英語のリズムを体感して慣れ親しむことができるようになる。

Chants(チャンツ)の効果として、(1)楽しく練習できる、(2)音の塊がつかめる、(3)イントネーションが分かる、(4)言葉をフレーズで覚えることができる、などが挙げられる。

このChants(チャンツ)は幼児や児童には効果的である。理由は英語をリズムで感じ取ることができるからである。中学校や高等学校では個々の英単語に目がいってしまい、英文を一つのまとまり(かたまり)としてとらえにくく、聞き取りにくくなってしまう。だから、幼児や児童など、単語の知識があまりない子どもの方が、Chants(チャンツ)には効果的である。

だいたい、この解答で正しいであろう。学生の解答の中にある「リズムマシン」というものを自分は知らなかった。それで、ネットで調べると楽器の一種のようだ。リズムをとってくれる楽器(ドラムのようなもの)だ。

よく英語では、ここの単語の発音はさほど正確でなくてもいいが、イントネーションとアクセントはきちんとしないと英語圏の人には分かりづらいと言う。その意味では、リズム、イントネーションという基本を早期にたたき込むことは有益かもしれない。

ところで、最近の若い人の歌は、日本語の歌でも、英語風のリズムとイントネーションで歌う。自分は聴いていると奇異に感じるが、これは小さいときから英語風の音声をたくさん聞かされてきたからか。Chants (チャンツ)は、日本語の音韻体系の破壊に向かっているのか。うーん、これは杞憂かな。

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