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リサーチとは何か。

仕事も日常生活もリサーチの連続である。いや、生きること自体がリサーチの連続である。ただ、生きるだけならば、それはたしかにリサーチではない。惰性に流されて、ただ生きていることになる。でも、ちょっとしたことでも、常に何か改善を工夫と考えることはリサーチと結びつく。

課題1「リンゴを買う」

たとえば、リンゴを買うことを考えてみよう。毎回、おなじみのスーパーに行くのではなくて、少しでも安く、おいしいリンゴを買おうと決意すると、それはリサーチに結びつく。

我々がリンゴを選ぶときには、様々な要素を考える。値段、新鮮かどうか、美味しいかどうか、運びやすいか、腐っていないか。近くのスーパーか、他の買い物を一緒に買えるか。そして、どの要素が一番大切か自分で考える。

百科事典、辞書、Web検索(Google検索、キーワードを入れる)、口コミ、友達から聞いた話などが重要なデータだ。キーワード検索をする。「リンゴ、最安値、美味しい、激安、安全、無農薬」などで検索すると色々と出てくる。たとえば、通信販売で購入がいいとの結論になるかもしれない。データは記録しておく。手帳でも大丈夫だ。でも、次回にデータを再利用することを考えると、スマホで入れるのが一番役立ちそうだ。

常に目と耳をオープンにしておく。スマホで、面白そうな写真を撮影、感想を吹き込んでおく。スクリーンショットで保存しておく。スマホがなければ、紙の断片でも良い。例えば、領収書の裏に書き込むのも一つの方法だ。

手順を記録に残しておくと次のリサーチに役に立つ。たとえば、「バナナを買う」「自転車を買う」時にも、リンゴを買った経験は役に立つ。普段、無意識に行っていることを、意識化することがリサーチであるとも言える。

課題2「時給1000円以上のアルバイトを見つける」

自分がアルバイトを探すときは、どんな要素が大切か。たとえば、安全か、勤務時間はどうか、交通の手段はあるのか、勤務のシフトはどうなっているか、人間関係はどうか。自分が慣れている仕事か(以前、類似の仕事をしたことがあるか)なども重要な要素である。

店長さんの名前を知ったら、その人をFacebook, Blog で検索するといい。その人の人柄が分かるかもしれない。コンビニに働くならば、“コンビニ”“つらい”“賃金”というような語を検索するといい。なお、その語だけを検索したいときは引用符で囲むことが肝要である。「学校教育」では「学校」、「教育」も検索してしまう。しかし、”学校教育”と引用符で囲むと「学校教育」だけ検索をすることができる。

実は、我々は、いろいろな面でリサーチしながら生きているのである。意識している、意識していないにかかわらず、リサーチを行っている。そのリサーチを方法としてはっきりと意識上にもたらすことが大切である。

課題3「卒業論文」を書く。

辞書で調べて、「レポートを書く」ことと「論文を書く」ことの違いを考えてみよう。さらには、レポート、論文、随筆、エッセイの違いも調べたい。そこから、「文を書くとは何か」と基本から考えてみたい。

ところで、学生は自分の書いた文章(授業の課題レポート、報告書など)は捨てないで取っておくべきだ。それらを保存することは就職してからも一生続けるのだ。膨大な文章がたまるが、それらは必ず役に立つ。

再利用するためには、分類法をきちんとしておく必要がある。年月日で分類する。例えば、この資料は、「2017-05-25リサーチの方法(授業配布資料)」と名付けて保存する。

そして、月日に並べておくのが一番分類しやすい。そのときは、5月は05として、2日は02という風に、ゼロを活用する。そうするときちんと年代の番号順に並ぶ。

自分のこの資料ならば、次年度にも再利用する予定だ。自分が授業をしてみて、学生に分かりつらかった部分、不評だった部分を書き直して修正して、来年度も利用する予定だ。

文章を書くソフトとして利用するのは、Word を用いる。そして、プリントアウトする紙のサイズとしては、A4に統一する。

(なお、余談だが、自宅においてある電気品のマニュアルは形が不揃いで保管しずらい。すべて、コピーし直して、A4にまとめておく。スキャナーで残すことも可能だ。最近は電気品のマニュアルはPDF化してネットにあるので、それをダウンロードしておくこともいい。)

課題4「就職」をする。

自分の適性を考える。自分はどのような性格か、自己発見をする。自分の短所、長所を見つける。自分の家族関係を考えて、下宿できるか、自宅からの就職先かを考える。自分は何をしたいのか。英語の教員か、書道の教員か、図書館に勤務したいのか、しばらく就職は様子見か。などなど考えたことをパソコンに打ち込んでおくとよい。最初は漠然としていたことがパソコンに打ち込むことで、頭が整理整頓されて、自分の問題が何かはっきりと分かるようになる。

どのような会社があるか。 就職先を調べる。先輩の口コミを聴く。給料を調べる。会社・業界の将来性を考える。訪問をする。面接の仕方を研究する。

面接があったら、概要を簡単に記録しておくと良い。後日、不採用の手紙をもらったとしても、捨てないで、自分で不採用になった理由を数行書いて保存しておくと良い。そして、次の面接などではその反省点を改善しておく。例えば、答え方がはっきりしなかったとか、志望に対する明確な意思表示ができなかったなどの反省点である。

課題5 「常にリサーチをする」

就職したら次から次とリサーチが必要となる。それによって、言われたことだけを行う、というレベルから一段アップする。自分の担当する仕事の日々の課題を考えて、そこから、経験値を積んで成長していくことが大切である。

日常生活でもリサーチが必要である。例えば、子育てのお母さんは、子どもにいいミルクはどれか、3歳児の育て方のこつは、親を介護するならば、適切な介護施設はどこがいいか、介護保険はどのよにしたらいいかなど、日々リサーチの連続である。

PDCA

PDCAは「Plan:計画を立てる Do:実行する Check:評価する Action:改善する」である。たくさんの書籍があって、ネットでもたくさん情報が得られる。

ビジネスや個人の目標達成に関して、PDCAの考えは有効である。このPDCAサイクルを回すことで、常に、問題点を改善しながら、目標達成に進むことができる。1つ1つの経験から学び(気づきや教訓)をつかみ取り、着実に成長していく生活態度である。

英語の教員ならば、毎日の授業がPDCAサイクルを行う場である。これは、アクションリサーチと結びつく。

記録する

記録することの必要性を最後に強調したい。スマホ、タブレット、ノートパソコン、デスクトップなどがあるが、学生が一番手軽に使っているのはスマホである。スマホのコピーやペーストの機能をよく使うことで記録する。

バスの時刻表を写真で記録しておくようなことから、自分の気づきやアイデアを記しておくことがスマホで手軽にできる。是非ともこれらの機能を利用したいものだ。

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