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先週の木曜日に、勤務校の修士課程の院生の発表会があった。院生達は、来年の1月までに修士論文を書きあげなければならないが、その中間発表会であった。院生達は、中間発表会を目指して研究を詰めてゆく。さらに、この日での質疑応答を参考にして、研究を練り上げて最後の修士論文の完成に至るのである。

この日はたくさんの院生の発表があったが、ここでは二つほど紹介したい。Aさんによる「モジュール授業を活用した読む力を向上させる指導の研究」とBさんによる「小学校・低学年における平和教育の在り方」という二つの発表であった。

Aさんの発表は、小学校の英語の授業を通常授業とモジュール授業に分けてみる。モジュール授業では、通常授業ではカバーしきれない分野を補足的に授業することが望ましいとしている。そこでは、読む力を伸ばすために、音と文字が相互に強く結びついていることを児童に意識させることが必要であり、フォニックスを利用することで、文字と音声という結びつきを強めることができる。それによって読む力を伸ばすことができるとしている。

院生の中間発表会 写真では人は少ないが、後ろにはたくさんの人がいた。

Aさんの考え方は、読む力を伸ばしたい、そのためには、小学校で従来強調されていた音声教育を利用することが必要であるとしている。つまり、矢印で記せば、音声教育→フォニックス→音声と文字の一致→読む力のスキルアップ、ということになるだろう。とにかく1月末には論文が完成するであろうから、それを読むことを楽しみにしている。

Bさんは、歴史的な変遷から平和教育の時間が次第に減ってきていることを示している。さらには残酷な写真や描写は児童の感受性に悪影響を与えるとして授業の場からは省かれるようになってきていることを報告している。私見であるが、学校において、平和教育の時間が減ってきているが、それを補うものとして各教科で平和教育を行っていくことが可能と考える。英語教育の場で、国際理解教育を行うことができる。国際理解教育とは、一言で言えば、異民族に対する偏見・敵意をなくす教育である。それは当然、平和教育につながるのである。

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