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文字の指導を行うときは、ゲーム感覚で、文字の持つ共通性や差異性を意識させると面白いだろう。その一つには、いくつかの語の音を聞かせて、その中で音が異なる語を選ばせるゲームである。

音を聞いてみつけてみよう!仲間はずれはどれかな?

dog/fog/cook
bin/tin/win/can
park/turn/dark/mark
boy/soy/toy/day/joy
mop/drop/cup/crop/stop

このようなゲームを繰り返すことで、音声記号などを教えることなく、語尾の発音の違いなどを意識するようになる。そこから英語音の細かい相違に敏感になってゆくのである。日本語でも「ラーメン、つけめん、僕イケメン」のような脚韻を踏むフレーズは可能だが、一般には子音+母音の単調な繰り返しになるので、脚韻が感じられない。ところが、英語では、複数の子音や母音が連続する語が多いので、音声上の個性的な特徴がはっきりしており、韻を踏んでいることが分かりやすい。

結局はそのようなゲームを重ねることで、英語の音に関する鋭い感覚が養われる。そしてそれは英詩の理解や、子供用の童謡の理解にもつながる。以下は、Twinkle, twinkle, little star の歌詞である。各連とも1行目と2行目、3行目と4行目は脚韻が踏んである。

Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!
Up above the world so high,
Like a diamond in the sky!

When the blazing sun is gone,
When he nothing shines upon,
Then you show your little light,
Twinkle, twinkle, all the night.

Then the traveller in the dark,
Thanks you for your tiny spark,
He could not see which way to go,
If you did not twinkle so.

In the dark blue sky you keep,
And often through my curtains peep,
For you never shut your eye,
Till the sun is in the sky.

As your bright and tiny spark,
Lights the traveller in the dark,
Though I know not what you are,
Twinkle, twinkle,little star.

私自身が聴いてみた感想では、自分には各行の脚韻を意識できるほどの英語の語感はないようだ。これは小さいときから、nursery rhyme に数多く親しんでいる英米人の子どもならば、無意識的でも、意識的にも脚韻のもたらすリズム感を聞き取って心地よく感じるのである。日本人の子どもでも、冒頭に示したようなゲームを重なることで、ある程度は rhyme に慣れるようになり、将来、歌や詩を鑑賞するときに役立つだろうと思われる。

 

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