○ 私は生活言語能力(BICS)と学習言語能力(CALP)の違いは重要だと思っている。英語教育の狙いとして、BICSまでかCALPまでかによって授業の組み立てが異なってくる。大学教育の場ならば、たとえば、英語学科の学生な・・・
学習言語能力と生活言語能力の違い(学生の答案から)
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○ 私は生活言語能力(BICS)と学習言語能力(CALP)の違いは重要だと思っている。英語教育の狙いとして、BICSまでかCALPまでかによって授業の組み立てが異なってくる。大学教育の場ならば、たとえば、英語学科の学生な・・・
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○ ノーム・チョムスキー(Chomsky)は人間が用いる言語を、言語能力 (linguistic competence) と言語運用 (linguistic performance) に分けた。言語能力とは人間に生来的に・・・
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二つの領域 学習者が認知的に活動する領域を二つの同心円に分ける。外側の同心円と内側の同心円である。中側の同心円をZAD (Zone of Actual Development :実際の発達領域)とする。ここは、学習者がす・・・
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○ ソビエトの発達心理学・言語学者のヴィゴツキーの内言と外言という概念は興味深い。 外言は、通常の音声を伴って、伝達の道具として使われる社会的言語のことである。それは、主語中心の構造をとり、文法的に整合性を持つというのが・・・
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中間言語とは 中間言語(interlanguage)とは、Selinker (1972)が提唱した概念である。彼は、人間の脳内には潜在的な言語体系があり、第二言語学習者が目標言語を習得していく過程で、その言語体系を参照し・・・
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○ 第一言語習得では、言語習得が起きるのは、理解できるインプットが適切に与えられることが必要である。理解できるインプットとは、子どもの言語能力よりも少し上のレヴェルが最も効果的である。これをKrashen の用語を用いる・・・
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エラー分析 外国語の学習者の誤り(エラー)についての研究がある。これはエラー分析(Error analysis)と呼ばれている。エラーは、単に間違いであるだけでなくて、学習者が目標言語の修得に取りくんでいる様子を明らかに・・・
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インプット 言語習得には理解可能なインプッ卜が必要である。それは、Krashenが述べたように、学習者の現在の力(これをi)とすると、これより少し程度の高いインプット(i + 1)に触れることで学習者の理解(compre・・・
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○ 英語学習は早ければ早いほどいいのか。この問題に関しては多くの人は早期英語教育が必要であると考えている。その理論的な根拠として、臨界期仮 説(Critical Period Hypothesis)がある。この仮説は(あ・・・
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言語習得に関する臨界期仮説について、学生に「どのような仮説」か尋ねる内容の試験をしたところ、次のような解答があった。この解答がだいたい満点だろうと思うのでここに披露する。若干語句の修正をしてある。 言語獲得(及び第2言語・・・
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ピアジェとは? ジャン・ピアジェ(Jean Piaget)は、スイスの発達心理学者である。彼は、発生的認識論(genetic epistemology)を提唱した。 発生的認識論とは、人間の認識の発達を (1)知の個体発・・・